POINT
調剤薬局の設計・施工ポイント

POINT 01
調剤薬局の設計ポイント
調剤室の広さや透視面の設置など調剤薬局には細かな設置基準が設けられています。デザイン性も重要ですがこれらの設置基準を守らないと開局できないケースもありますので計画段階で早めにチェックしておく事が必要となります。入口~待合室~投薬カウンターへの通路幅などは誰もが使い易いように余裕をもってプランする必要があります。昨今では待合室に感染対策用の個室ブースを設置するなどの対策を取り入れたプランも好まれます。また、スタッフ用休憩室や更衣室の設置など、スタッフが働き易い環境作りも視野に入れプランを構築しましょう。

POINT 02
温かみのある、リラックスできる空間造り
従来の調剤薬局のイメージは清潔感はあるもののどこか冷たさを感じるものが多く見受けられました。調剤室は設置基準等の観点から機能性のあるデザインが求められますが、滞在時間が長くなりがちな待合室などは色温度の低い温かみのある照明や木質系の床材などを多く取り入れ患者様がリラックスして過ごせるよう工夫する必要があります。また、カウンセリングコーナーはパーティションや遮音材などを用いて患者様のプライバシー に配慮した造りとする必要があります。

POINT 03
調剤薬局+αの時代
近年、地域に根付いた調剤薬局をコンセプトに掲げる薬局が増えています。商圏を考慮し、ターゲットとする患者層を取り込み易いデザインは勿論のこと、マルシェコーナーを設置したり物販コーナーを充実させるプランなども増えています。調剤薬局にとどまらず、地域の情報発信ステーションとしての機能を兼ね備えた新たな空間づくりが求められています。